クラブの政治学というエントリーを書いたので、せっかくだから、クラブ初心者向けのベタなHow-to記事を書いてみる。もし興味あるけど行ったことがない人がいるならば、あの独特の空間を(一度は)味わってみてもらいたいと思うから、しばし入門記事にお付き合いくださいな。
「クラブ 初心者」でググるといろんな記事が出てくるけれども、それらの記事は、どれもが(前回の記事で言う)<包摂>の論理(<仲間意識>の論理)にもとづいて書かれている。つまり、ある意味、生ぬるい。本記事は、徹底したリアリズムの観点から書いていきます(もちろん、ググって出てくる記事には親切に書かれたものが多いので、そちらもぜひ)。ただし、自分の趣味上の問題で、B系のHiphopとかレゲエ中心のクラブについてはよくわからない(から扱えない)ので、その点はご了承を。
Q:クラブって何するとこなの?
A:前回書いたとおり、音楽・酒・踊り・濃縮感・コミュニティ・エロス、どれかの要素を求めて人は集っているはず。これら6つの目的のどれかに魅力を感じるならば、一度は訪れてみても良いと思いますよ。
Q:クラブにはどんな種類があるの?
A:たくさんあるクラブを分類するとき、おおざっぱに3つのやりかたがあります。第1に、クラブが流す音楽のジャンルによってクラブを分ける方法。オールジャンル系(あらゆる種類の音楽をミックスして流すクラブ;たとえば六本木のalife)、ハウス系(たとえば六本木のYellow)、ジャズ系(たとえば渋谷のOrgan Bar)、テクノ系(たとえば渋谷のWOMB)、レゲエ系(たとえば西麻布のCLUB JAMAICA)、ヒップホップ系(たとえば渋谷のクラブハーレム)といった具合に。もちろん、どんなジャンルの音楽が流れるのかは、イベントやDJによって異なってくる(たとえば代官山にあるAIRというクラブはテクノもジャズもヒップホップもレゲエも流す)ので、一概に「このクラブはこのジャンルの音を流す」とは言えないのですが、各クラブごとに得意な系統というものが存在します。
第2に、クラブの大きさ(収容人数・ダンスフロアの広さ)によってクラブを分類する方法。クラブのことを「箱」というのですが、東京にあるクラブの大箱の代表としては新木場にあるAgehaがあげられます。小箱はそれこそ無数にあります。はじめて行くなら、比較的大きい箱の方が良いですよ。小箱はコミュニティという要素が強く、常連のたまり場と化していて、近寄りがたい雰囲気があったりするので。各クラブのホームページを見れば、どれくらいの大きさの箱なのか察せます。得てして、HPがしょぼいクラブは小箱です。
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第3に、クラブを「ナンパ箱」と「音楽箱」の2つに分けることもできます。「ナンパ箱」は、来ている人間が、音楽よりも出会いを求めているようなクラブのこと。「音楽箱」は、来ている人間が、出会いよりも音楽や踊りを求めているようなクラブのこと。音楽や踊りよりも出会いが欲しいならば、ナンパ箱に行けばよいと思う。音楽や踊りを楽しみたいならば、ナンパ箱はオススメしない。流れている音楽の質が低く耳がつまらないので。ナンパ箱を見分ける方法はふたつ。1.音楽のジャンルがオールジャンル系、2.男女の入場料に差がある。これらのクラブはたいていナンパ箱です。ナンパ箱の代表は六本木のalife。そのすぐ近くにあるyellowというクラブは音楽箱。距離は数十メートルしか離れていないのに、来ている人種がま� ��たくちがう。
ナンパ箱では、前回の記事でいう<センス競争>の論理が比較的つよく働きます。イケてなければドボン、みたく。わりと殺伐としてます。音楽箱では、<仲間意識>の論理が比較的つよく働きます。俺達みんなこの音と踊りを愛してる仲間だよね、みたく。初心者には、音楽箱をおすすめしたいけど、まぁ、それは何を目的としてクラブへ行くかの問題なので、一概にはいえませんね。もちろん、音楽箱でもナンパはあるけれども、ナンパ箱にくらべると、穏やかというか、ガツガツ感がないというか。
Q:なんかクラブってイメージ的に怖くない?
A:まぁ盛り場なので、それなりにいろいろなことはあるかもしれないですが、別に怖いってほどじゃないですよ。女の子で、男の強引なナンパが怖いならば、音楽箱を選べばよい。もちろん、音楽箱でもナンパされるかもしれないけれども、酔いすぎず、VIP席に近寄らず、誘いをちゃんと断れば、まず大丈夫だと思う。比較的大きな箱に行って、ふつーに踊ったりしてるだけで、薬物に手を出している人間と関わることは滅多にないので、その点も大丈夫。最近は石原都政による締め付けが厳しいので、どのクラブも健全化に力を入れてます。自分が薬に手を出したらアウトということは忘れずに。男の場合は、それなりに大きいクラブに行けば、なにも恐れることはないと思う。セキュリティがいるし、喧嘩なんて滅多にありません� ��彼氏と来た女の子をナンパしてトラブらなければ、まず平気だと思う。
Q:クラブに行くとなんか疎外感を味わいそうでためらうんだけど?
カップサイズはブラジャーのスタイルによって異なりますか?
A:はじめて行く場合、この気持はすごいわかるんだけど、目的をはっきり持てば大丈夫ですよ。一番の解決策は、友人と一緒に行くこと。友達とお酒を飲んで音楽聴いて少し踊ってしゃべっていれば、疎外感を味わうことはまずないと思う。そもそも、音楽を楽しみたいならば、自分ひとりでも完結するので、他人の視線を気にする必要はない。音楽に頭を揺らしているだけでも、それなりに楽しい。ナンパ箱じゃなくて、音楽箱を選んで、しゃべり相手を確保しておけば、「ちょっとwatchしてみるか」くらいの軽いノリで行けるはず。周りにクラブに行ったことのある人間がいるならば、その人と一緒に行くのも手だけど、まったくの冒険も楽しいですよ。
まぁ、小さめの箱だと、クラブの店員は結構客を観察していて、裏でニヤニヤウォッチしてたりする場合もあるけど、あまり気にせずに。大きめの箱なら、痛い行動をとったって、あまり目立ちません。店員と仲良くなると楽だけれども。
ナンパする(される)なら、自分のルックスとトーク術が直に効いてくるので、まぁ、がんばって。肩に力入っているのは見ていて痛いので、気楽に。
Q:何を着て行けばいいの?
A:まぁこれも適当でいいと思う。クラブなんてそんなに肩肘張る場所じゃないので。友達と行けば、必要以上に他人の視線を気にする必要もないのだし。さらに、暗いから、よくわかんないし。自分がおしゃれだと思う格好で行けばおk。普通の繁華街とそれほど違いはないです。男なら、Tシャツ・ジーンズ・スニーカーでOK。別に、タンクトップにシャツを羽織っても、何でも良いって。そんなにおしゃれなやつなんていないから。踊り目的ならおしゃれはできないし。なお、短パン・ビーサンはドレスコードに引っ掛かりやすいので、NG。踊り目的なら、踊りやすい服装を。ナンパ目的なら、普通に女の子にモテるとあなたが考えるような格好で行けばおk。基本的にダンスフロアはあついので、冬ならば、上着を脱げばTシャツ(� ��手の服)1枚になれるような格好をしていくと良いと思いますよ。
女の子なら、Tシャツ・ジーンズ・スニーカーでもよいし、ちょっとエレガントに、キャミ・デニムミニ・ウェッジソールのサンダルなんかでも良いと思う。今年流行したワンピーススタイルもかなり見ます。露出はしたいだけして平気(上は水着のビキニだけで、下はデニムショーパンとかもザラにいる)だけど、怖いなら、無難な感じで。長時間立ちっぱなしになるので、足が痛くなるような靴は避けること。踊りたいなら、ヒール付はあまりオススメしません。コーディネイトが難しくなってしまうかもしれないけども。男にチヤホヤされたいならば、それ用の格好で。なお、クラブに高価な洋服を着ていくのはやめましょう。誰かの煙草の火でいつのまにか穴が空いていた、なんてこともあるし、お酒がよく零れたりするし、汗 を大量にかくので。
スカーバラメインに置かれている
あと、それぞれのクラブや、流れる音楽のジャンルごとに、無難な格好の系統というものはたしかに存在します。初心者に一番おすすめな代官山AIRや六本木YELLOWでは、男はオールジャンル・Tシャツジーンズ多し・ギャル男系もキレイメお兄系もいる。女の子はふわふわ代官山系もいれば、Tシャツジーンズスニーカーもいれば、セクシーお姉系もいるし、Bっぽいのもいる。渋谷のクラブハーレムだとB系の要素が強くなるし、六本木alifeだとスーツ姿のイケイケリーマンとお姉系ばかり。自分が何を目的としてクラブに行くかによって、おのずと格好が決まってくるはず。概して、ナンパ箱は、踊り目的じゃないので、ドレスコードがつきます。
Q:クラブの基本的な流れを教えろ
A:基本的に23時くらいからオープンして、深夜2時あたりが一番人が多くて盛り上がって、始発あたりで帰る感じで。基本的に楽しいイベントは、金曜日か土曜日の夜にある。(次の日に仕事があったら誰も行きたくない)以下、詳述。
1.前もって各クラブのHPのスケジュールをチェックして、行きたいイベントの目星をつけておく(たいてい金曜か土曜)。
2.23時くらいまでは、ふつーにほかの場所で遊んでたり、仕事をしてたりする。
3.終電間近にクラブへ行く。
4.フロントでIDチェックを受けたあと、入場料(たいてい3000円くらい)を払う。20歳以上というタテマエだし、最近取り締まりが厳しいので、かならず免許証なり住民基本台帳カード(←1000円で発行してもらえる)なり、写真付きの身分証明証を持っていくこと。これがないと追い返される。終電終わってるのに追い返されたら悲惨すぐる。
5.上着や荷物を、クラブの中にあるロッカーに入れるか、クロークに預ける(最寄り駅のロッカーに入れてもOK)。傘はパクられやすいので、高いものを持っていかないように。
6.まずはバーでお酒を買って一杯どぞー。(クラブの酒の料金は、平均して、ジントニック一杯700円、ミネラルウォーターのボトル一本500円くらい。入場料を安くしてドリンクで稼ぐのが最近の業界の流れなので、基本的にぼったくり。あらかじめコンビニでチューハイなんかを買って飲んで、酔いを回しておくのが賢いかも。で、クラブで食べ物は提供してない場合が多いので、クラブに入る前にあらかじめ腹ごしらえしておくと良いと思う。飲食物の持ち込みは禁止の場合が多い)。
7.あとはお好きな過ごし方で。踊るなり、音楽を聴くなり、知人と語るなり、ナンパする(される)なり。踊り・爆音・暗い照明で、酒がまわりやすいので、普段よりも飲まないことを意識すべし(自分もフロアに吐いたことがある)。
8.電車が動き始めたら帰っても良いし、踊り続けてもよし。たいてい朝の6時くらいにはイベントが終了する。
Q:踊れないよ?
A:踊れない人間なんていない。誰もが踊れる。音楽に合わせて自分の体を揺らしたり、首を振ったりするだけで、踊っていることになる。音楽とノリを楽しむのが一番大事。クラブでダンスのステップ等を駆使してがんがん踊っている人はごく一部。多くの人は音楽に合わせてゆらゆら揺れたり、飛び跳ねてみたりする程度。フィーリングで適当で十分。でも、他人の目がどうしても気になるなら、まわりで無難そう・簡単そうに踊ってるヤツを見つけて、その人をマネすればよい。基本的には左右に揺れる感じで。有名なDJが来るイベントに行けば、混んでいて、あまり踊る場所はなかったりもするし。
踊るのは簡単。でも、難しいのは、格好よく踊ること。で、格好よく踊るためのヒントを。自分が行くイベントで流れる音楽ジャンルに適したダンスの、基本ステップを覚えるのが上達への近道。ハウスのイベントにいくなら、ハウスダンスのステップを。ヒップホップのイベントに行くなら、ヒップホップダンスのステップを。こちらのサイトは、ダンスの基礎について、初心者向けによく書かれていると思う。アップ・ダウンとか。あとは、教則DVD(たとえばDance Style Real)を1枚買って、ベーシックなステップを繰り返し真似てみればよいはず。基本的なステップを身に付けることは大事だけど、 ステップに縛られるのもダンスの楽しみ方とは違うし、「まぁ実際踊るときに意識的に使うものかっていうとそうじゃなくて、結局はリズムの取り方なんだけどね」といった感じで。
なお、男女ともに求愛ダンスをしている連中がいたりして、見ているだけでそれなりに楽しめます。男女どちらかが気に入った相手にダンスしながら寄って行って、「あっちで飲もっか」みたく。ナンパ箱だと、とつぜん女に抱きついたりするアホな男がいるので、ご注意を。
Q:入場料高いぞ
A:クラブへの入場の方法は3つ。DOORはふつーに当日クラブに行って入場すること。WITH FLYER(W/F)は、チラシ持参という意味で、このカードを持っていくと500円くらい安くなる。セレクトショップやヘアサロンなんかにもよくフライヤーが置いてある。HPでフライヤーをプリントアウトできる場合も多い。GUESTは、当日廻すDJの知りあいだったり、クラブ関係者の知人だったりすると、ゲスト価格で入場できるその料金のこと。これが一番お得。入口でゲストリストと名前を照会され、嘘をついてもバレるので、ご注意を。あとは、著名なDJがやってくる時なんかは、前売り券をチケットぴあなんかで買わないと当日満員で入場できない場合があるのでご注意を!(Gilles Peterso onclick="iconImageClickHandler(this, 'http://plaisir.genxx.com/?p=111', event);" /> 65 users 0 user
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