2012年4月10日火曜日

長崎県国際交流員情報


 2004年の6月から、県国際交流員(CIR)が自国の歴史や文化、身近な話題など提供しておりますが、今回はステファニー クームズさんが楽しい話題を御紹介いたします。

Hello, everyone. How have you been?

もう12月になってどんどん寒く、暗くなっていますね。それでも一年の中で12月が一番楽しみだという人が多いです。その理由はもちろん、クリスマスが来るからです。

クリスマスは、色々な国でとても大切な祭りで、多くの人々にとって一年にもっとも大切な、もっとも楽しみにする時期です。クリスマスはもともとイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祭りでしたが、現在はキリスト教でない人にも家族が一緒に過ごす日として祝われています。クリスマスに家族と一緒に過ごすために故郷に帰る人が多いです。私はそういう人の一人です。今まで三年間半くらい日本に住んでいるのに、毎年12月にイギリスに帰るから日本のクリスマスを経験したことがないのです。

クリスマスはたくさんの国々で人気がありますが、それぞれの国のクリスマスに関する習慣が違います。例えば、クリスマスを祝ってもサンタクロースのない国もあります。居てもそれぞれの国の「サンタクロース」という人が違うこともあります。今日は、世界中にもっとも知られている赤い服を着ている、白いひげのあるサンタクロースの起源を簡単に紹介したいと思います。


どのような種類のブーツは、ハント席に乗って着用しなければならない

1. ミラの聖ニコラオス

サンタクロースは日本でも知られていて、12月にサンタクロースの格好をしているKFC のカーネル・サンダースがよく見えますね。しかし、現代のサンタクロースは270年に生まれた「ミラのニコラオス」というギリシャ出身のキリスト教徒の伝説から発展してきたのです。ニコラオスが貧しい人の靴にこっそりお金を入れた伝承はサンタクロースのモデルとなりました。ニコラオスは聖人になって今も様々な国で12月6日が「ミラの聖ニコラオスの祝日」として祝われています。

ミラの聖ニコラオス
( http://en.wikipedia.org/wiki/Saint_Nicholas )

2.ゲルマン民族の神話

キリスト教が普及する前にヨーロッパにはオーディンという神がいました。オーディンが「ユール」という冬の祭りで空に狩りをする伝承がありました。子供がオーディンの乗っている馬に食べさせるためににんじんなどの入っている靴を煙突のそばに置きました。そのえさはなくなり、お礼としてお菓子やプレゼントが靴の中に現れました。この習慣と聖ニコラオスの伝説はサンタクロースと結びつくようになって色々なところでは子供が今も中にえさの入っている靴を煙突のそばに置きます。アメリカやイギリスではえさをのせている皿を煙突のそばに置いて、プレゼントをもらうためにストッキングか靴下を煙突につけることが多いです。



8足の馬に乗っているオーディン。サンタクロースはトナカイ8匹を飼っていることはオーディンの馬に関係があると考えられている。
( http://www.thenorthernwinds.com )

3.イングランドの「ファーザークリスマス」

17世紀からイングランドの伝承に「ファーザークリスマス」という人がいます。昔の絵によると緑色の服を着ている陽気な人でした。彼はクリスマスのごちそうの象徴でしたが、子供や贈り物に関係がありませんでした。現在はイギリスでも赤い服を着ているサンタクロースがもっとも知られていますが、イギリス人はよく彼のことを「ファーザークリスマス」と言います。


ファーザークリスマス
( http://en.wikipedia.org/wiki/Father_Christmas )

4.オランダのシンタクラース

12月6日の「ミラの聖ニコラオスの祝日」は現在オランダで大人気の祭りです。伝統ではシンタクラースという人(「聖ニコラオス」はオランダ語で「シンタクラース」と言う)が11月中旬に船でオランダに着き、12月5日まで白い馬に乗って子供にプレゼントを配りにオランダを巡ります。11月中旬から12月5日までの間、子供は夕方になるとシンタクラースの馬が食べる人参やわらの入っている靴を煙突のそばに置きます。次の朝、プレゼントが靴の中に現れます。

シンタクラースの姿や性格はサンタクロースと少し違います。サンタクロースはとても陽気な人ですが、シンタクラースはよりまじめな性格の人です。しかし、皆さんもう気づいたと思いますが、シンタクラースとサンタクロースの名前が似ていますね。それは、英語の「サンタクロース」はオランダ語の「シンタクラース」から来たからです。


まじめな顔をしている
シンタクラース

( http://en.wikipedia.org/wiki/Sinterklaas )

5.サンタクロースが生まれる


ナストのサンタクロース
( http://www.sonofthesouth.net/
Original_Santa_Claus.htm )

年月が経つと先ほど説明したこと−ミラの聖ニコラオスの伝説、オーディンの伝説、イングランドのファーザークリスマスの伝承やオランダのシンタクラース−がアメリカで混ぜられてしまって、サンタクロースが生まれました。しかし、1863年まではファーザークリスマスのように細い人でした。そして1863年にトマス・ナストという漫画家が赤い服を着ている太ったサンタクロースを書きました。ナストさんの絵はとても人気で、コカコーラをはじめ様々な企業がこの新しいサンタクロースのイメージを広告で使って世界に広めました。コカコーラのクリスマス広告は大人気なため、赤い服を着ている太ったサンタクロースのイメージはコカコーラが初めて作ったと思っている人が多いです。そして、クリスマス期はコカコーラのクリ� ��マスCMがテレビに出ると始まるといっている人も結構多いです!


これでサンタクロースが生まれました。色々な古い伝説が入っているのは面白いでしょう。


皆様のクリスマスはいかがでしょうか。習慣は国によって違いますので、将来、機会があればぜひ外国でクリスマスを過ごしてみてください!

次回は1月上旬に中国出身の顧 潔芬(コ・ケツフン)さんが登場です。どうぞお楽しみに! ご意見、ご感想などお待ちしています。 なお、メールアドレスは、トップページに記載しています。

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